妊娠性歯肉炎とマタニティケア
2026年4月12日KO DH
妊娠中の口腔変化と安全なマタニティ歯科ケアを解説します。
参考文献:Offenbacher S et al.「Periodontal infection as a possible risk factor for preterm low birth weight」J Periodontol(1996)
「妊娠中の患者さん、歯肉がすごく出血しやすくなって心配そうにしていた…」
妊娠性歯肉炎のメカニズム
妊娠中はプロゲステロンやエストロゲンの急増により、歯肉血管の透過性が高まり、炎症反応が過剰になります。これが「妊娠性歯肉炎」であり、妊娠初期〜中期に多く見られます。重要なのは、プラークが少量でも強い炎症反応が起こるという点で、ホルモンが炎症を「増幅」させるイメージです。
早産・低体重児との関連
Offenbacherら(1996)は、重症歯周炎が早産・低体重児出産のリスクを高める可能性を示した先駆的研究を発表しました。その後の研究では結果が一様ではないものの、妊娠中の口腔ケアが全身健康に影響する可能性を示す観点から、マタニティ歯科の重要性は高まっています。
ただし、妊娠中の治療には時期の配慮を
ただし、妊娠中はスケーリングなどの処置も時期を選ぶ必要があります。一般的に安定期(妊娠5〜7か月)が処置に適した時期とされます。つわりの時期や切迫早産リスクがある方には処置を控えめにし、まずはブラッシング指導でプラークコントロールを優先することが妥当なのではないでしょうか。
それでは、また次回〜🦷✨