認知症患者の口腔ケア
2026年1月22日KO DH
認知症患者への安全で効果的な口腔ケアアプローチを解説します。
参考文献:Yoneyama T et al.「Oral care reduces pneumonia in older patients in nursing homes」J Am Geriatr Soc(2002)
「認知症の患者さんのブラッシング介助、どこまでできるか分からなくて…」
認知症と口腔ケアの関係
認知症が進行すると、口腔ケアの重要性の理解、動作の遂行、協力行動の維持が難しくなります。Yoneyamaら(2002)の研究では、施設入所の高齢者に対して専門家による口腔ケアを実施した群では、肺炎の発生率・死亡率が有意に低下したことが示されました。認知症患者における口腔ケアは「命に関わるケア」でもあるのです。
拒否への対応
認知症患者さんがケアを拒否する場合、無理強いは逆効果です。「口の中を見せてください」より「口をゆすぎましょう」という自然な流れから入る、慣れ親しんだ音楽をかけながら行う、短時間でも毎日継続するなど、信頼関係を積み重ねる工夫が求められます。
ただし、誤嚥への配慮も必須
ただし、認知症患者さんでは嚥下機能の低下も伴うことが多く、口腔ケア中の誤嚥リスクに十分注意が必要です。体位の管理(なるべく座位または半座位)、少量の水の使用、吸引器の活用など、安全なケアのための環境整備が歯科衛生士に求められるのではないでしょうか。
それでは、また次回〜🦷✨