歯周病と骨粗鬆症の関係
2026年5月12日KO DH
骨粗鬆症と歯周骨破壊の関連性とその臨床的意義を解説します。
参考文献:Tezal M et al.「The relationship between bone mineral density and periodontitis」J Periodontol(2000)
「骨粗鬆症の患者さん、歯周病の進行が早い気がするけれど、実際に関係があるの?」
骨粗鬆症と歯周病の共通点
骨粗鬆症と歯周病はどちらも骨の破壊を伴う疾患であり、共通するリスク因子(加齢・喫煙・エストロゲン低下・低栄養など)を持ちます。Tezalら(2000)の研究では、全身骨密度と歯槽骨量の間に正の相関があることが示されており、骨粗鬆症が歯周骨破壊を促進する可能性が示唆されています。
特に閉経後女性への配慮
閉経後女性ではエストロゲンの低下により骨吸収が亢進し、骨粗鬆症リスクが高まります。同時に歯槽骨の喪失も起こりやすくなることが報告されており、歯科定期健診でのBMD(骨密度)情報の把握と医科との連携が重要です。
ただし、因果関係については議論が続く
ただし、骨粗鬆症が直接歯周病を「引き起こす」という因果関係はまだ確立されていません。現時点では関連性があるという観察研究が多いものの、介入研究でのエビデンスは限られています。「関係があるかもしれない」という認識のもと、患者さんの全身情報を丁寧に把握することが口腔ケアの質を高めるのではないでしょうか。
それでは、また次回〜🦷✨