歯周病の危険因子①喫煙の影響
2025年12月27日KO DH
喫煙は歯周病の最大の生活習慣リスクのひとつ。BOPが偽陰性になることを知っていますか?
喫煙している患者さんの歯周病管理、難しいと感じたことはありませんか?実は喫煙には歯周組織への直接的な影響だけでなく、検査の精度にも影響する落とし穴があります。
喫煙が歯周病に与える3つの影響
①血管収縮による歯肉の虚血:ニコチンが血管を収縮させ、歯肉への血流が減少します。これによりBOP(プロービング時の出血)が偽陰性になりやすい。「出血がないから大丈夫」は喫煙者には通用しません。
②免疫機能の低下:好中球の機能が低下し、P.g菌などへの抵抗性が下がります。同じ量のプラークでも喫煙者は非喫煙者より歯周組織の破壊が進みやすい。
③線維芽細胞の増殖抑制:治癒・再生のための細胞が働きにくくなり、SRP後の回復が遅れます。
データが示す喫煙のリスク
実践ペリオドントロジー(日吉歯科)のデータによると、30代以降は喫煙者の方が非喫煙者より深いポケットを保有する割合が大きく、50代以上の喫煙者では約75%が中等度以上の歯周炎に罹患していました。喫煙蓄積本数が多いほど重症化する傾向も示されています。
臨床でどう活かす?喫煙者の評価はBOPだけでなくPPDとCALを必ず合わせて確認しましょう。禁煙後に急にBOPが現れることがある(偽陰性が解消される)ので、事前に説明しておくと患者さんの混乱を防げます。
参考:熊谷崇ほか「実践ペリオドントロジー」医歯薬出版(2002)/ 天野敦雄「21世紀のペリオドントロジー ダイジェスト」クインテッセンス出版(2015)
それでは、また次回〜🦷✨