真性口臭と仮性口臭の違いを知ろう
2025年12月23日KO DH
口臭の訴えがある患者さん、全員が本当に臭っているわけではありません。正確な分類と対応を整理します。
「口臭が気になります」という患者さん、実際に口臭があるかどうか確認していますか?実は口臭の訴えには大きく3つのタイプがあり、それぞれ対応が全く異なります。
①真性口臭症(生理的口臭・病的口臭)
実際に臭いが存在するものです。生理的口臭は舌苔由来・朝の口臭など誰でも発生しうるもの。舌清掃や水分補給で改善しやすい。病的口臭は歯周病・う蝕・全身疾患(肝臓・腎臓・糖尿病)由来で、原因疾患の治療が必要です。
②仮性口臭症
実際には客観的に臭いが認められないにもかかわらず「自分の口が臭う」と訴える状態です。客観的な評価を示して安心させることが対応の柱になります。VSC測定器で「数値的に問題ない」と示すことが心理的な安心につながります。
③口臭恐怖症
客観的に口臭がなく、専門家が「ない」と説明しても信じられない状態。心療内科・精神科との連携が必要なケースです。
まず「本当に臭いがあるか」を客観的に確認する
官能試験やVSC測定器を活用することで、客観的な根拠をもって患者さんに説明できます。「臭います」ではなく「こういう原因が考えられます」と伝えると信頼感が増します。
臨床でどう活かす?まず「本当に口臭があるか」を確認してからタイプ別に対応を変えましょう。生理的口臭なら舌清掃指導、病的口臭なら歯周治療、仮性口臭なら安心の提供と動機づけ。分類できることが専門家の強みです。
参考:天野敦雄「21世紀のペリオドントロジー ダイジェスト」クインテッセンス出版(2015)
それでは、また次回〜🦷✨