健康行動習慣化のステージモデル
2026年2月10日KO DH
Prochaskaのステージモデルを使った行動変容支援を解説します。
参考文献:Prochaska JO, DiClemente CC「Stages and processes of self-change of smoking」J Consult Clin Psychol(1983)
「先月は頑張るって言ってたのに、今月はまた全然磨けていないって言う…どうしてこんなにムラがあるんだろう?」——患者さんの行動変容、難しいですよね。
行動変容ステージモデルとは
Prochaska&DiClementeが提唱した「行動変容ステージモデル(TTM: Transtheoretical Model)」では、人の行動変容を①前熟考期②熟考期③準備期④実行期⑤維持期の5段階で捉えます。禁煙研究から生まれたこのモデルは、現在では口腔保健指導にも広く応用されています。
ステージに合わせたアプローチを
重要なのは「相手が今どのステージにいるか」を把握してから関わることです。まだ変わろうとしていない前熟考期の患者さんに、実行期向けの具体的なブラッシング指導をしても響きにくいでしょう。熟考期の患者さんには「変わることのメリット」を一緒に考える対話が、準備期の方には具体的な行動計画の設定が効果的かもしれません。
ただし、ステージは行き来する
ただし、ステージは必ずしも順方向に進むわけではありません。「スパイラルモデル」とも呼ばれるように、後退や繰り返しは普通のことです。「また戻ってしまいました」という患者さんに対して、失望を表さず「再び意識し始めたこと自体が一歩」と捉える姿勢が、長期的な関係構築につながるのではないでしょうか。
それでは、また次回〜🦷✨