糖尿病患者の口腔管理
2026年1月10日KO DH
糖尿病と歯周病の双方向性関係と臨床での注意点を解説します。
参考文献:Mealey BL, Oates TW「Diabetes mellitus and periodontal diseases」J Periodontol(2006)
「糖尿病の患者さんが来たとき、口腔管理で特に気をつけることって何だろう?」
糖尿病と歯周病の双方向関係
糖尿病と歯周病には「双方向性の関係」があることが明らかになっています。高血糖状態は歯周組織の免疫応答を低下させ、歯周病を悪化させる一方で、重度の歯周病は慢性炎症を通じてインスリン抵抗性を高め、血糖コントロールを悪化させる可能性があります。Mealeyらの研究では、歯周治療によりHbA1cが有意に低下した報告もあります。
臨床での注意点
糖尿病患者さんでは、感染リスクの上昇、創傷治癒の遅延、口腔乾燥(口渇症状)、カンジダ症のリスク増加が見られます。スケーリング後の出血や感染に特に注意が必要です。また、薬の副作用として口腔乾燥が生じていることもあるため、内服薬の確認も重要です。
ただし、歯科だけでは管理できない
ただし、歯科での介入だけで血糖値を大幅に改善できるという過度な期待は禁物です。内科との連携、患者さん自身のセルフマネジメント支援、栄養指導との協働が不可欠です。多職種連携の中で歯科衛生士が担える役割を理解することが、糖尿病患者さんへの質の高いケアにつながるのではないでしょうか。
それでは、また次回〜🦷✨