血液疾患と出血傾向
2026年4月30日KO DH
抗凝固療法中の患者への安全な歯科処置の考え方を解説します。
参考文献:Lockhart PB et al.「Dental management considerations for the patient with an acquired coagulopathy」J Am Dent Assoc(2003)
「抗凝固薬を飲んでいる患者さんのスケーリング、どうしたらいいんだろう…」
血液疾患と出血傾向の基礎知識
血液疾患(血友病・特発性血小板減少性紫斑病など)や、抗凝固療法・抗血小板療法を行っている患者さんでは、歯科処置時の出血が止まりにくい場合があります。ワルファリン服用患者では国際標準化比(INR)の確認、抗血小板薬では主治医との事前相談が重要とされています。
スケーリング・SRPの際の注意
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)は観血的処置であるため、出血傾向のある患者さんでは通常より慎重な対応が求められます。局所止血剤の準備、処置の範囲を分割すること、術後の圧迫止血の徹底など、事前準備が重要です。Lockhartらのレビューでは、軽度〜中等度の観血処置であれば多くの抗凝固療法患者でも安全に行えるとされています。
ただし、薬の中断は患者さんに決めさせない
ただし、「スケーリングをするから薬を止めてきてください」と患者さんに自己判断で中断させることは危険です。血栓リスクのある患者さんでは薬を中断することで生命を脅かす事態が起こりえます。必ず処方医に確認した上で対応することが原則なのではないでしょうか。
それでは、また次回〜🦷✨