メインテナンス間隔の根拠
3ヶ月ごとのメインテナンス、その根拠はご存じですか?間隔の設定に関するエビデンスを整理します。
今回参考にした論文は『Effect of supportive periodontal therapy on tooth retention』(J Clin Periodontol)です。メインテナンス間隔と歯周病安定の関係について検討されています。
「3ヶ月ごとにメインテナンスをお勧めしています」——でも、なぜ3ヶ月なのか、説明できますか?実は「3ヶ月」には根拠があるのかもしれません。
バイオフィルムの再形成サイクルと3ヶ月
歯周炎患者さんのポケット内でバイオフィルムが再形成され、病原性を帯びるまでの期間は約8〜12週(2〜3ヶ月)とされています。この時期に専門的なクリーニングを行うことで、歯周炎の再活動化を抑制できる可能性があります。また、Ramfjordらの長期研究では、3ヶ月間隔のSPT(Supportive Periodontal Therapy)が歯の保存に有効であることが示されています。
ただし、間隔は個別に設定すべきです
一方で、「すべての患者さんが3ヶ月」ではありません。リスクが低い患者さんは6ヶ月、リスクが高い患者さんは1〜2ヶ月が適切な場合もあります。ただし、間隔を延ばすときはリスク評価の根拠を明確にすることが大切かもしれません。
まとめ:間隔の根拠を患者さんに伝える
・「3ヶ月」はバイオフィルムの再形成サイクルに基づく
・リスクに応じて間隔は個別に設定する
・「なぜその間隔なのか」を患者さんと共有する
根拠を伝えることで、メインテナンスの価値が伝わるのではないでしょうか。
参考文献
Lindhe J, Nyman S. Long-term maintenance of patients treated for advanced periodontal disease. J Clin Periodontol. 1984;11(8):504-514.
それでは、また次回〜🦷✨