喫煙が歯周治療に与える影響
2026年4月27日KO DH
喫煙者の歯周治療はなぜ難しいのでしょう?喫煙が歯周組織と治療効果に与える影響を整理します。
今回参考にした論文は『Smoking and periodontal disease』(Periodontol 2000)です。喫煙が歯周病の進行と治療効果に与える影響についてまとめられています。
「喫煙者の方の歯周治療、なかなか改善しない…」と感じたことはありませんか?喫煙は歯周病の最も重要な環境的リスク因子のひとつです。
喫煙が歯周組織に与えるダメージ
喫煙が歯周組織に与える影響:
・血管収縮により歯肉への血流が低下する
・好中球・マクロファージの機能が低下し、細菌排除力が弱まる
・歯肉線維芽細胞の機能が低下し、治癒が遅れる
・骨吸収が進みやすい
また、喫煙者ではBOPが抑制されるため、炎症があっても出血が少ないという特徴があります。
ただし、禁煙すれば改善が見込めます
一方で、禁煙後は歯周組織の治癒反応が改善することが示されています。禁煙してから1年以内でも、BOPや歯肉の状態が改善するケースがあります。ただし「禁煙を勧める」ことは正しくても、患者さんの意思を尊重しながら伝える必要があります。
まとめ:喫煙者への歯周管理で意識すること
・BOPを過信せず、視覚的な歯肉評価も行う
・治癒が遅れることを前提に再評価の時期を調整する
・禁煙支援を歯周治療の一部として組み込む
喫煙者への寄り添い方が、長期的な管理の成否を左右するかもしれません。
参考文献
Johnson GK, Guthmiller JM. The impact of cigarette smoking on periodontal disease and treatment. Periodontol 2000. 2007;44:178-194.
それでは、また次回〜🦷✨