SRPに必要な力のコントロール
2026年1月12日KO DH
力を入れれば入れるほど取れる気がする…それ、本当でしょうか?適切な側方圧について整理します。
今回参考にした論文は『Lateral pressure in scaling and root planing』(J Periodontol)です。SRP時の側方圧と根面への影響について検討されています。
「力を入れないと歯石が取れない気がする」——そう感じたことはありませんか?実は、過度な側方圧は根面を傷つけるリスクがあるかもしれません。
側方圧と根面へのダメージ
SRPに必要な力は一般的に0.5〜2N程度とされています。これは非常に軽微な力で、「触れている」程度の感覚に近いものです。過剰な側方圧では:
・根面のセメント質が過剰に削られる
・歯根知覚過敏のリスクが上がる
・術者の疲労が増す
ただし、軽すぎる力では歯石は取れません
一方で、適切なエンゲージメントなしに歯石除去はできません。大切なのは「一定の過剰圧をかけ続ける」のではなく、歯石の有無を感じながら力を調節することではないでしょうか。そのためにもシャープなインスツルメントが前提になります。
まとめ:感じながら動かすのがコツ
・探知で場所を確認してから動かす
・歯石のある部位にだけ適切な力をかける
・ストロークごとに根面の変化を感じ取る
「力で取る」から「感じて取る」への転換が、SRPの質を高めるかもしれません。
参考文献
Nield-Gehrig JS. Fundamentals of Periodontal Instrumentation and Advanced Root Instrumentation. 8th ed. Wolters Kluwer; 2016.
それでは、また次回〜🦷✨