BOPが示す臨床的意味
プロービング時出血(BOP)は何を意味しているのでしょう?BOPの臨床的意義と限界について整理します。
今回参考にした論文は『Bleeding on probing as an indicator of periodontal disease activity』です。BOPの臨床的意義と限界について検討されています。
「出血があった部位=炎症がある」と判断していませんか?BOPは重要な指標ですが、その解釈には少し注意が必要かもしれません。
BOPが陽性の意味
BOP(Bleeding on Probing:プロービング時出血)は:
・歯肉の炎症の存在を示す
・潰瘍化した歯肉溝上皮からの出血
・歯周炎の活動性(disease activity)の指標となりうる
という臨床的意義があります。また、BOPが継続する部位は歯周炎が進行しやすいとも言われています。
ただし、BOPがないからといって安心はできません
一方で、BOPの陰性(出血なし)は炎症がないことを示す信頼性は高いものの、陽性(出血あり)が必ずしも活動性歯周炎を意味するわけではありません。プロービングの力・角度・頻度によっても出血の有無は変わります。また、喫煙者では出血が抑制されるため、BOPが低くても炎症が存在する場合があり注意が必要です。
まとめ:BOPは一つの指標として使う
・BOP陰性は「安定」の信頼性が高い
・BOP陽性は「炎症の存在を疑う」指標
・喫煙者ではBOPを過信しない
BOPを単独で判断するのではなく、PD・PCRなどと組み合わせて総合的に評価することが大切ではないでしょうか。
参考文献
Lang NP, Adler R, Joss A, Nyman S. Absence of bleeding on probing. An indicator of periodontal stability. J Clin Periodontol. 1990;17(10):714-721.
それでは、また次回〜🦷✨