患者の「やる気スイッチ」を探す
2026年4月5日KO DH
自己効力感の理論をもとに、患者の動機づけアプローチを解説します。
参考文献:Bandura A「Self-efficacy: The exercise of control」Freeman(1997)
「何度説明しても変わらないのに、あるとき急にすごく頑張ってくれた患者さんがいて…何が違ったんだろう?」
自己効力感が行動を変える
Banduraが提唱した「自己効力感(Self-efficacy)」とは、「自分にはできる」という信念のことです。セルフケアの継続には、スキルや情報だけでなく、この自己効力感が深く関わっています。「やり方はわかっているけどできない」という患者さんは、実はやり方ではなく自信の問題を抱えているかもしれません。
成功体験を積み重ねるアプローチ
自己効力感を高めるには、小さな成功体験を積み重ねることが効果的です。「完璧なブラッシングより、今より少し良くなること」を目標にし、次回来院時に「前回よりここが良くなっていますよ」と具体的にフィードバックすることが、患者さんの「やる気スイッチ」を押すきっかけになるかもしれません。
ただし、外発的動機への依存には注意
ただし、「先生に褒められたいから」という外発的動機だけでは長続きしにくいという研究もあります。患者さん自身が「なぜ口腔ケアをするのか」という内発的動機(健康でいたい、家族と長く食事をしたい、など)に気づけるよう支援することが、持続的な行動変容につながるのではないでしょうか。
それでは、また次回〜🦷✨