う蝕の活動性と非活動性
白い病変を見つけたとき、「活動性」か「非活動性」かの判断はできていますか?その違いと評価方法を整理します。
今回参考にした論文は『Non-operative treatment of carious lesions』(Dent Update)です。活動性・非活動性う蝕の判断と対応方針について解説されています。
「白濁を発見したけど、経過観察でいいのか、処置すべきなのか迷う」——そういう経験はありませんか?「活動性」か「非活動性」かの判断が、対応の分岐点になります。
活動性と非活動性の違い
活動性(Active)う蝕:
・表面がざらざら・白くて艶がない
・軟らかい(プロービングで凹む)
・プラークが付着している
・進行中の脱灰が起きている
非活動性(Arrested)う蝕:
・表面が硬くて光沢がある
・茶褐色に着色していることが多い
・進行が止まっている(再石灰化している)
ただし、活動性の判断は難しいこともあります
一方で、活動性の判断は視診・触診に頼る部分が大きく、必ずしも明確ではありません。同じ病変でも観察条件や評価者によって判断が異なることがあります。ただし、「疑わしければ活動性として介入する」ことが安全側の判断かもしれません。
まとめ:活動性評価が介入の起点
・活動性う蝕 → フッ素塗布・セルフケア強化・再評価
・非活動性う蝕 → 経過観察(モニタリング)
・「削る前に評価する」習慣が、歯の保存につながる
この評価の習慣が、過不足のない介入につながるのではないでしょうか。
参考文献
Slayton RL, Urquhart O, Araujo MWB, et al. Evidence-based clinical practice guideline on nonrestorative treatments for carious lesions. J Am Dent Assoc. 2018;149(10):837-849.
それでは、また次回〜🦷✨