口臭は歯周炎のマーカー
2025年12月21日KO DH
強い口臭がある患者さんは、進行した歯周炎のサインかもしれません。口臭と歯周病の関係を整理します。
患者さんの口臭に気づいたとき、「舌を磨いてください」だけで終わっていませんか?実は強い口臭は進行した歯周炎のマーカーである可能性があります。
口臭の原因物質は3つ
真性口臭症の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)は主に3種類です。
①硫化水素(H₂S):腐卵臭。舌苔由来が多い。
②メチルメルカプタン(CH₃SH):腐敗臭。歯周病由来に多く、歯周炎の重症度と相関する。
③ジメチルサルファイド:野菜が腐ったような臭い。全身疾患とも関連。
歯周炎と口臭の関係
歯周炎が進行すると、ポケット内の嫌気性細菌がメチルメルカプタンを多量に産生します。ポケットが深いほど嫌気性環境が強まり産生量も増えます。強い口臭=深いポケットが存在するサインと考えることができます。また上皮バリアが壊れたポケット内面からも炎症産物が産生され、臭いがさらに強くなります。
まとめ:口臭相談は歯周確認のチャンス
「口臭が気になる」と相談された患者さんには歯周状態をしっかり確認しましょう。VSC測定器で数値を示しながら治療効果を可視化できると、継続的なSPTへの動機づけになります。
臨床でどう活かす?「口臭を改善するには歯周病治療が必要」という説明が患者さんの動機づけになります。「臭いの原因は歯周ポケット」と具体的に伝えましょう。
参考:天野敦雄「21世紀のペリオドントロジー ダイジェスト」クインテッセンス出版(2015)
それでは、また次回〜🦷✨