ルートプレーニングのゴールとは
SRPの目的は根面をつるつるにすることでしょうか?ルートプレーニングのゴールについて、現代の考え方を整理します。
今回参考にした論文は『Root surface debridement: What is the goal?』(Periodontol 2000)です。ルートプレーニングの目的と適切なエンドポイントについて議論されています。
「根面をツルツルにすること」がルートプレーニングの目的だと思っていませんか?現代の歯周治療では「過度な根面削除」は推奨されていないのかもしれません。
ルートプレーニングの本来の目的
ルートプレーニングの目的は:
①バイオフィルム・歯石の除去
②毒素に汚染されたセメント質の除去
③新付着(new attachment)に適した根面の形成
かつては「セメント質をすべて削り取ること」が目標とされていましたが、現在では毒素は根面表層ごく浅い部分にしか浸透していないことが示されており、過剰な削除は不要と考えられています。
ただし、不十分な除去では治癒が得られません
一方で、バイオフィルムや歯石が残存すれば炎症は継続します。「削りすぎない」意識のあまり、除去が不十分になってしまうのは本末転倒です。現在の目標は「根面をなめらかにすること」ではなく「炎症の原因を除去すること」である点を意識したいですね。
まとめ:目的を理解してSRPをする
・ルートプレーニングは「根面を削る」行為ではなく「炎症原因を除去する」行為
・過剰なセメント質除去は必要ない
・歯石・バイオフィルムの除去が最優先
目的を正しく理解することで、SRPのアプローチが変わるかもしれません。
参考文献
Laleman I, Cortellini S, De Winter S, et al. Subgingival debridement: end point, methods and how often? Periodontol 2000. 2017;75(1):189-204.
それでは、また次回〜🦷✨