初期う蝕の診断基準
初期う蝕(白斑・初期脱灰)はどう診断するのでしょう?臨床的な診断基準と、見落とさないためのポイントを整理します。
今回参考にした論文は『ICDAS II criteria for caries detection』(Community Dent Oral Epidemiol)です。初期う蝕の診断基準(ICDAS)について詳しく解説されています。
「白いシミを見つけたけど、これはう蝕なの?」——診断に迷ったことはありませんか?初期う蝕の診断は、適切な基準を知っているかどうかで大きく変わります。
ICDASによる初期う蝕の分類
ICDAS(International Caries Detection and Assessment System)では:
・ICDAS 0:健全歯
・ICDAS 1:乾燥時にのみ見られる白濁(初期脱灰)
・ICDAS 2:湿潤時でも確認できる白濁
・ICDAS 3〜6:実質欠損あり(古典的な「穴」)
臨床で重要なのはICDAS 1・2の段階で気づくことです。この段階はまだ再石灰化で回復できる可能性があります。
ただし、白濁がすべてう蝕とは限りません
一方で、白濁にはエナメル質形成不全(MIH等)・フッ素症なども含まれます。形態・分布・硬さ(プロービングの感触)などで鑑別することが大切です。ただし、「見つけて経過観察」するだけでも価値があるかもしれません。
まとめ:早期発見が介入のカギ
・ICDAS 1・2の段階を見逃さない
・乾燥後の観察を徹底する
・白濁を見つけたら「活動性か非活動性か」を評価する
早期発見・早期対応が、削らない歯科を実現するかもしれません。
参考文献
Ismail AI, Sohn W, Tellez M, et al. The International Caries Detection and Assessment System (ICDAS): an integrated system for measuring dental caries. Community Dent Oral Epidemiol. 2007;35(3):170-178.
それでは、また次回〜🦷✨