不潔性歯周炎と感染性歯周炎:同じ指導でいい?
2025年12月17日KO DH
すべての歯周炎患者さんに同じアプローチをしていませんか?2つのタイプの違いを理解しましょう。
歯周炎の患者さん全員に「プラークをしっかり落としてください」と同じ指導をしていませんか?実は歯周炎には大きく2つのタイプがあり、アプローチが異なります。
不潔性歯周炎とは
不潔性歯周炎は、プラーク・歯石の大量蓄積が主な原因で発症する歯周炎です。口腔衛生が不良で、縁上・縁下に多量の歯石が沈着しているケースが多い。徹底的なプラークコントロール指導とSRPが有効で、良好な改善が期待できます。患者さん自身のホームケア改善が治療の柱になります。
感染性歯周炎とは
一方、感染性歯周炎はプラーク量が少ないにもかかわらず進行してしまう歯周炎です。特異的な病原菌(P.g菌など)の感染と、宿主の高い感受性(遺伝的要因)が発症に深く関与しています。「磨けているのになぜ進む?」という患者さんの多くがこのタイプです。病原菌コントロールとリスクファクター管理(禁煙・血糖コントロールなど)がアプローチの柱になります。
根分岐部評価も重要
感染性歯周炎では根分岐部病変が進行しやすく、SRPの難易度が高まります。Lindhe&Nymanの分類(1〜3度)で評価し、ファーケーションプローブで水平的破壊程度を把握してから器具を選択することが基本です。
臨床でどう活かす?「なぜこの患者さんの歯周病が進むのか」を毎回考える習慣をもちましょう。不潔性ならホームケア強化が柱、感染性なら病原菌コントロールとリスクファクター管理が柱。アプローチを使い分けることで的確なケアが実現します。
参考:天野敦雄「21世紀のペリオドントロジー ダイジェスト」クインテッセンス出版(2015)/ 小森朋栄ほか「歯科衛生士のためのインスツルメンテーション」ヒョーロン(2014)
それでは、また次回〜🦷✨